山の会でクライミングリーダーを育てる試みを始めた。しばらくクライミングから遠ざかっていた自分が教えるのはどうなの? とは思う。だけど、他に適当な人材がいないのでやむを得ない。
基本はUIAAハンドブック。新しい道具や技術がいろいろあって浦島太郎状態だ。嘘だけは教えたくないのだが、これが結構難しい。
終了点の処理は複雑なので半年前から動画教材を作っていた。しかし、改めてハンドブックを見直したら怪しいところがあった。フォローのビレイは「マスターポイント」を作って、そこに確保器をセットするのが今風らしい。しっかりした支点2カ所を連結して、メインロープのセルフビレイや確保器を集中して取り付ける点という感じ。ふーん、そうなんだ。慌てて動画を撮り直した。
10月23日のリーダートレーニングで実践してみた。ハンドブックは環付きビナで流動分散をしていたけど、ちょっと複雑。固定分散の方がいいんじゃないかと伝えた。クワッドアンカーやリギングプレートという選択肢も紹介した。



基本はハンドブックでいいと思う。単純でわかりやすい。クワッドアンカーは180センチ以上のスリングを二重にして、それ専用に結んで用意しておく必要がある。かさばるし、汎用性に欠ける。結び目を作るので強度が落ちるのも気になる。
一番スッキリしていてわかりやすいのはリギングプレート。3人までぶら下がれるのはありがたいし、専用器具は安心感がある。ただし、4070円と少々お高いのが難点だ。
どんな方法でも、原則を理解していればかまわない。自分のクライミングスタイルに合わせて選べればよい。
リードのビレイは初期型ATCを使ってきた。ところが、他の人はみんなATCガイドやルベルソを使っていたので驚いた。オートロック機能があるからセカンドのビレイは便利だ。でも、リードだとややこしくならないか?
ATCガイドには、ハイフリクションモード(HFM)とレギュラーフリクションモード(RFM)がある。それらの使い分けはちょっと複雑だ。なのに、その違いを知ってる人はいなかった。これも驚き。そこで、偉そうに講釈をたれたんだけど、HFMとRFMが反対だったし、ルベルソにそういう使い分けはなかった。説明書をちゃんと読んでから教えよう。

ちなみに、ATCガイドの説明書は下記のようになっている。
ハイフリクションモード(HFM)とレギュラーフリクションモード(RFM)があり、ビレイとラッペルの状況によって制動力を使い分けできます。HFMではRFMの2~3倍の制動力が得られます。HFMは細いロープのビレイ、シングルロープでのラッペル、ハングドックのビレイなど、より強い制動力が要求される場合に使用してください。強い制動力を必要としない場合にはRFMを使用してください。
日々勉強ですな。…めんどくさい。
私も勉強し直しました。今は流動分散より固定分散が主流とか、クワッドアンカーシステムとか、懸垂下降はエイト環じゃなくて、デバイスの下側にバックアップをセットするとか。今後マルチピッチをやる予定はないものの、シングルピッチの岩はやりたいし、人に教えるかもしれないと思うと、自分の技術の古さを反省しました。別にあの頃の技術で登れないわけではないけど。ショートルートでもヘルメットは必須らしいですね。ヘルメットも進化していた。すごく軽い!
自分も久しぶりに勉強しました。ペツルの言いなり通りだとフォローのビレイには環付きビナを6個も使うので、ボンビークライマーにはつらい。実戦でもやるかといえば微妙なところです。基本的な考え方を理解することが重要だと思ってます。