今季4回目の根子岳は天候も雪質も上々で気分よく滑れた(2026年3月5日)。いつもノーエッジのクロカン板なのに今回はエッジのある板を使った。ズルしたようで少々後ろめたい気持ちもある。
3年前にエッジ付きのクロカン板を購入したものの、重くて使う気になれずお蔵入りしていた。しかし、2月下旬の異常な気温上昇で一気に雪が解けたためアイスバーン化が進んだことへの不安があった。そこでエッジ板を試してみることにした。
その効果はゲレンデではっきりわかった。ノーエッジだと板がバタバタ暴れるガリガリのバーンでも簡単にずらしてターンできた。16年ぶりにエッジのある板に乗ってみて、こんなに楽に滑れるものだったのかと感心した。
山は上部に雲がかかり風も強かったけど回復傾向にあると読んで予定のルートを進んだ。下の方は所々牧草が出ていたが、一昨日の南岸低気圧により上部は新雪に覆われていた。3年ぶりに小根子岳に登り、そこから滑った。頂上は快晴。気温マイナス5.4度、風速5.3m/s。ちょっと冷たい。でも、この程度は普通だ。

直下の急斜面を慎重にトラバースして一段下りると、そこはパウダー天国だった。こんなに思い通り滑れる雪はきわめてまれだ。思わず映像を撮り忘れるところだった。


風も穏やかになり、なだらかな疎林帯の滑走を堪能した。これだけ軽くて素直な雪だと技術水準や道具に関係なく、誰でもスキーがうまくなったと勘違いできる(後で映像を見て落ち込むのだが…)。

このコースは尾根が広く自由にライン取りできるのが魅力だ。ちょこちょこと顔を出しているササや、時々出くわすクラスト斜面やアイスバーンはエッジの加護もあって全然気にならない。


休憩やコース取りの確認で止まることはほとんどなかった。ナビゲーションが難しい谷越えのポイントも高度計の読みがバッチリだった。

ゲレンデ近くは地面の露出が多く気を遣ったものの、さほど苦労せずに下山できた。こんな当たりがあると、たびたび悲惨な目に遭ってもスキー登山をまたやろうと思える。

あまりにも気分がよかったので舞い上がり、上田の街でおやきを17個(+クルミ団子3本)も買い込んでしまった。食い切るのに苦労した。そこは反省点。こんどから10個程度に収めるよう努力したい。
エッジの効果はわかった。ただ今回、気分よく滑れたのは雪の影響が大きい。ノーエッジだと苦戦しそうな悪条件の斜面はわずかだった。道具の性能ではなく技術を磨いて困難をクリアするのが自分の登山スタイルだから、楽するために重い板を担いでいくのは違うなと思う。ただ、3月に入ると雪質の変化が激しくノーエッジでは全然刃が立たないこともある。そんな状態が予想されるときなら使ってもいいかなとも思った。