「ヒスイを含む」と認定!

投稿者: | 2025年7月28日
「ヒスイを含む」と認定!

この間、静岡の海岸と川で拾った石を持って、ひすいの鑑定では定評のあるフォッサマグナミュージアム(FMM)の鑑定会に行ってきた。結果は、一つだけ「ヒスイを含む岩石」のラベルをもらえた。

海岸で採集した淡緑色で比重3.16の石がひすいを含むと認定された。学芸員さんはひと目見て「ひすいですね」。ただし表面に凸凹が多いので「ロディン岩など他の鉱物が混ざっている」として「ヒスイを含む岩石」と「ロディン岩」のラベルが付いた。100%ひすいだと確信して持ち込んだので「ヒスイ輝石岩」のラベルじゃなかったのは心外だったけど、まあ納得の結果だ。とりあえず、FMMのお墨付きはもらえた、ということにしておこう。

「ヒスイを含む岩石」となった石
「ヒスイを含む岩石」となった石

表面が滑らかというひすいの特徴は知っていた。そういうサンプルもたくさん手元にある。なのにあえて穴だらけの石を持っていったのには理由がある。穴(晶洞)の中には長柱状の自形結晶があり、「これはひすい輝石の結晶ではないか」と期待したのだ。しかし、「それは沸石でしょう。ひすいは空洞に結晶ができることはありません」とあっさり否定されてしまった。期待が大きかっただけに落胆も大きかった。でも沸石ならあり得る。納得した。

同じく海岸でひすいだと思って拾った石は「緑色岩」とされた。ラベルには「変成岩 普通にある 海底火山などで噴出した玄武岩質の溶岩などが変性を受けてできた緑色の岩石です」とある。うっすらとした青っぽい部分が、そのように判断され、「火山由来の石です」となった。

「緑色岩」だったのか、残念
「緑色岩」だったのか、残念

黒いまだらはあるけど全体は白っぽいので緑色岩とはちょっと思えなかった。でも、青い部分は表面がザラザラしていてひすいの質感とはちょっと違うとも感じていた。もう少し調べてみる必要がありそうだ。

海岸で拾った怪しい石。透明な脈で割れていて断面は大きめの柱状結晶がキラキラしている。比重2.84と軽いので、明らかにひすいではない。でも何かわからなかった。鑑定結果は「流紋岩です。長石の斑晶が見えます」。脈は沸石という見立てだった。なるほど。

「流紋岩」に納得
「流紋岩」に納得
断面の結晶は沸石
断面の結晶は沸石

川で採集した石は、いずれもハズレだった。比重3.20で、「これはひすいだろう」と期待した石は、あっさりと「ロディン岩です」と告げられた。結晶がキラキラしてはいるがボッコボコと空いている穴が致命的だったようだ。なるほど、そこが判別するポイントか。濃緑色の部分は蛇紋岩だと思っていたら、「違うようです。変はんれい岩じゃないかな」という答えだった。

「ロディン岩」となった
「ロディン岩」となった

最後は全く正体不明の石。これには学芸員さんもお手上げだった。表面は透明の柱状結晶で覆われ、中心部は濃緑色で表面がキラキラしている。比重は3.13。緑色の部分は「変はんれい岩」と「緑色岩」という二つのラベルをつけてくれたけど、同定にはかなり苦しんでいた。表面の結晶については「水晶ではない。結晶の出方が違う」。希塩酸に反応せず、「わかりません」となった。やっぱりそうかと納得した。

濃緑色の部分は「変はんれい岩」「緑色岩」、白い結晶は不明
濃緑色の部分は「変はんれい岩」「緑色岩」、白い結晶は不明

鑑定会に持ち込める石は5個まで。ひすいをちゃんと判別できるようにするのが目的なので、確実性の高い石から試すのが順当だろう。だけど、つい怪しい石の正体を先に知りたくなってしまう。色物を優先させるのは、知識の蓄積に対して遠回りのような気もする。そうであっても、行き着く先が同じならよしとしよう。

今回の鑑定会でひすいの見分け方がだいぶわかってきた。海岸ならだいぶ識別できる自信がついてきた。川はまだ、これだという決め手をつかんだ感覚がないので、夏の間にもう少し頑張ってみようかな。

これなら「ヒスイ輝石岩」レベルでしょう
これなら「ヒスイ輝石岩」レベルでしょう

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