久しぶりに新しい装備を導入したので、その感想を書き留めてみた。
きっかけは8月後半の山行計画だった。氷雪技術を伴う登攀(アルパインクライミング)の練習がしたかったので剱岳に行った。その顛末は練馬山の会のサイトに記録をアップした。
暴風雨のテント生活体験
ここでは装備に限った話をしよう。
氷雪技術となればアックスとクランポンは必須だ。アックスは2本ある。運動靴に付けられるアルミのクランポンもある。ただし、肝心の靴がない。だって10年くらいは履いてないんだもん。使えそうだと思ったやつは、テストでお約束通りソールがはがれた。
それで、軽くて登れそうな靴を探し、ブラックダイヤモンド(BD)のアプローチシューズを購入した。メッシュで軽くてグリップも効きそうだ。踵を踏んでサンダルのように履ける。使わない機能だと思ったけど、これが思わぬ場面で役に立った。

室堂で履いて登り、下山時は家まで履いて帰った。岩場のグリップは抜群。上りも下りも軽快に歩けた。クランポンもしっかり固定されていた。ただ、素足で履いたのでクランポンのプラハーネスが足首と干渉して痛かった。ストラップは締めすぎない方がいい感じ。

実は暴風雨でテントの下に入れておいた愛用のビーサンが片方飛ばされてしまったのだが、ちょいとテントの外に出るときにサンダル式に使えて助かった。
メッシュなので雨だとぬれるけど、歩いている分には冷たさは感じなかったし、天候が回復したらすぐ乾いた。それでも湿った靴を履き続けたら足がふやけた。やっぱり、草履がいい!
ザックも新調した。これもBD、ミッション55というアルパインパックだ。荷物が入りきらなさそうだったので前日に買いに行った。ちょうどよい容量で体形に合うものはこれしかなかった。機能で選んだわけではない。米国製のザックはシンプルで好感が持てる。

便利だったのが前面のクランポンポケット。無造作に放り込めるので、ちょこちょこ脱ぎ履きするとき勝手がよかった。アックスが2本、しっかり固定できるのもよい。ただし、この機能が夏山で発揮されるのは剱くらいだろう。汎用性は期待できない。

防水・撥水性能もなかなかだった。テント本体に収納できず前室に入れたら、ほとんど雨ざらし状態だった。中の物はさすがに湿っぽくなったが、びしょぬれではなかった。雨がやんだ翌朝には背面がすっかり乾いていた。撥水性能は高い。ザックが重くならず助かった。
腰ベルトがシンプルな分、パッキングや背負い方に気を配らないと腰で支えられず疲れる。売りの「スイングアームショルダーベルト」ははっきり言って微妙。慣れないと気持ち悪い。それでも、全体的にごつくて丈夫な造りは気に入っている。
新しい装備じゃないけど役に立ったのはビビィザック。夏山はシュラフを使わず、これだけで過ごしてきた。今回はぬれたウエアで使ったけど、いつも通り快適だった。元々通気性がないから気化熱を奪われることはないので全然寒くなかった。体温でウエアも多少乾いた。改めて、その利便性を見直す機会になった。
劣悪な環境も、悪いことばかりではない。