10月31日、教材の撮影で天覧山に行った。なかなか思い通りの絵にならなかったので何度も撮り直した。ブーリンの結び方だけで10本くらい。全部で1時間半くらいかけたのに大半はピンボケだった。使えるのはバタフライノットくらいか。とんだ無駄足になった。トホホ。


フィールドでの撮影は、光の加減や位置どりが思うようにできないし、虫の妨害もあって意外と難しい。行けばなんとかなると思っていたのは甘かった。撮影方法がわかったのは収穫。次は自宅のスタジオで撮ろう。
もう10月末だしキノコは無理かな、と思いつつも未練がましく探索コースを巡回した。やはりキノコのキの字もない、かろうじてニガクリタケとカラカサタケが出てただけだった。

引き揚げる途中でふと谷に目をやると、倒木に何からワサワサと出ているのが目に付いた。降りて確認するとヒラタケだった。しかも、デカイのが大量にある。一発大逆転。天覧山は不毛じゃなかった。

晩秋から初冬にかけてのキノコだ。すっかり忘れていた。状態もちょうどよい。木材腐朽菌は土などの汚れが少なく、下ごしらえが楽なのもうれしい。袋もカゴも持ってこなかったので、新聞紙に包んで潰さないようにザックに入れた。
帰宅したら、さっそく油炒めにして味見。う〜ん、太めの柄はプリプリの食感がいい。だけど、味は薄め。ネットでヒラタケを検索すると「クセのない味」と出てくるのは、そういうことなのね。
大きめのと小さめのは乾燥させて3日後に試食した。干すと香りが強くなる。大きいのは炊き込みご飯に、小さいのは味噌汁に入れた。炊き込みご飯はキノコの香りがよく出た。味も少しはっきりしてきた。ただ、味噌汁に入れてもナラタケほどよい出汁は出なかった。

味より、食感を楽しむキノコのようだ。味も香りも食感も元通りになるので干した方が使い勝手はよいと思う。