上高地でお大名キャンプ

投稿者: | 2025年10月13日
上高地でお大名キャンプ

横尾にできた登山ゲートを取材するため上高地に泊まった。

10月の連休直前のこの時期は一番人が多く、周辺の宿・山小屋はどこもいっぱいだった。沢渡まで戻れば安い宿もあったが、翌日に横尾まで行くなら近い方がいい。テントを持参して小梨平で幕営した。荷物を減らすためにシュラフとマットとグランドシートはレンタル。夕食は小梨平食堂を利用した。

幕営料は1500円、レンタル料は全部合わせて1700円、夕食は奮発して山賊焼カレー大盛り1750円。合計4950円だった。それでも、山小屋の宿泊代15000円に比べたらずいぶん経費を削減した。しかし、重要なのはそこではない。

シュラフとマットとグランドシートをレンタルした
シュラフとマットとグランドシートをレンタルした

一番の不安材料は寒さ。自前の三角テントは密閉性に欠け、隙間風が入り込んでくる。気温は10度くらいまで下がりそうだ。寒いよ〜、ひもじいよう〜と震えながら長い夜を耐えて夜明けを待つ―というのがいつもの幕営パターンだ。しかも、今回は食堂は午後6時で終了してしまう上に、熊対策で食材はテント内に置けず、ごっつい鉄扉の保管庫にいれなきゃいけない。夜中に物を食えないという悪条件が重なった。不安しかない。

ところが、レンタルしたシュラフはモコモコの冬シュラ、マットは15ミリの分厚さだった。こんな豪勢な装備は冬山でも使ったことがない。思わず「えっ!」と声が出てしまった。お大名になったような気分だ。寒さは全く感じることなく、お腹が減って辛いということもなかった。

モコモコの冬シュラは超暖かかった
モコモコの冬シュラは超暖かかった

ただ、フカフカのシュラフは快適すぎてかえって落ち着かず、なかなか寝付けなかった。貧乏山ヤには、身分不相応の装備だと思った。それでも、明け方にはぐっすり寝入ってしまい、危うく寝過ごしそうになった。

これまで登山の困難は、力ずくと気合でねじ伏せる派だったが、金で解決するのもアリかと思った。たった1700円だけど。

それにしても、朝イチの小梨平から望む穂高はなかなか見事だった。みんな川沿いにテントを張る理由がよくわかった。

早朝の小梨平から穂高を望む
早朝の小梨平から穂高を望む

新村橋跡からは前穂北尾根がくっきり見えた。四峰を涸沢側から巻いてドツボにハマり敗退した苦々しい思い出が、久しぶりに蘇った。

前穂北尾根もくっきりと見えた
前穂北尾根もくっきりと見えた

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です