安倍川で採集した石を持ってフォッサマグナミュージアムに行った。鑑定してもらえるのは1人5個までなので厳選したつもりだったのに、結果は全て「ロディン岩」だった。
表面が滑らかで面と角が出ており比重3.33とずっしり重かったやつは、あっさりと「ロディン岩です」。


期待が大きかっただけにショックだった。断面に鮮やかな黄緑色の結晶がキラキラしていたのが怪しいと思っていたら、やはりそれが理由だった。「ヒスイはこんなにはっきりした緑色ではありません」。まあ、納得の結論だ。
青白く、結晶がキラキラした比重3.30の石は、鉱物に詳しい学芸員さんがロディン岩と判定した。

表面がザラザラしているし、結晶の輝きがあからさまだったので、ひすいではないと思っていた。ただ、緑色ではないのにロディン岩とは意外だった。
比重3.33とかなり重く、白や緑の鉱物が押しつぶされてぐちゃっと固まったような石もロディン岩となった。「圧砕されたロディン岩です」との説明を受けた。

「圧砕」とは、地中で強い圧力を受けて砕けた鉱物が、再び固まったもの。「圧砕ヒスイ」は有名だが、圧砕ロディン岩があるとは知らなかった。お宝なのか? ロディン岩じゃダメか。
学芸員さんが悩んでいたのが緑や赤の鉱物が点々と含まれた石。比重は3.07で、そんなに重くない。結局、「礫岩」となった。

ただし、「砂利が固まったのではなく、砕けたロディン岩が固まった礫岩」という説明だった。なるほど、そんな礫岩もあるんだ。
比重3.16で最もひすいっぽい本命の石は「ヒスイを含む岩石」とされた。学芸員さんは手にとってすぐ、「表面はヒスイですね」。


だけど結晶が見える裏側のボコボコした面は「ロディン岩です」。やっぱりそうなるよなあ。想定通りだった。
結局、何日もかけてロディン岩ばかり拾っていたわけだ。情けない。でも、ちょっとだけかすっていたのは幸いだ。空振りではなかったので、少し展望が開けてきた。次こそ、ホームランを狙うぞ。