今シーズンのキノコ採集には「キノコナイフ」が大いに活躍した。
その存在は少し前から知っていた。しかし、「キノコを採るのに専用のナイフがいるか? 普通のナイフかはさみで十分だろう」と思っていた。それでも、マスタケやナラタケなど木材腐生菌を採るには便利かもしれないと考え直し、購入した。

その名もオピネルの「キノコナイフ」。特徴的な内側に湾曲した刃は、木からキノコを切り離しやすくするためだ。
ただし、このナイフの真価はそこじゃないと、使ってみて初めて気づいた。活躍するのはキノコを採るときではなく、その後だ。採ったキノコの傘や柄の表面についた枯れ葉や土などの汚れを、ナイフの背や柄に付いているブラシで落とすのだ。



これまで、こうした作業は調理前の下ごしらえでやっていたが、結構めんどくさい。手間も時間もかかり、いつもうんざりしていた。でも、現場で一定の汚れを落としておけば、帰ってからの作業はずいぶん楽になる。掃除に時間がかかるので収穫量は減る。だけど、採れるだけ採って後で泣くよりもずっと賢い方法だと思った。
キノコナイフのおかげでほとんど下ごしらえをしなくて済み、調理が楽しくなった。今シーズンはキノコが不作だったので、単純に処理する量が少なかっただけかもしれない。それでも、キノコ採集のレベルがちょっとグレードアップしたようで気分がいい。