食えるか毒か、単純には分けられないのがキノコだ。食用とされていても大しておいしくないものがあれば、毒でもうまいやつがある。後者の代表格がシャグマアミガサタケだろう。

猛毒だけどフィンランドでは「食用」として堂々と出回っている。水溶性の毒なので十分に煮こぼせば毒抜きが可能だ。ちょっとめんどくさいけど、手間を掛けるだけのうまさがある。シイタケのように乾燥させると長期保存できるうえ、毒抜きの手間も少し省ける。一度にたくさん採れて識別も簡単なので、「おいしいキノコ」の条件もほぼ満たす。

とはいえ、これまではメチャおいしいとは思っていなかった。しかし、キノコは調理法によって印象が激変する。思い立つことがあって2~3年前に採取したものを戻して毒抜きした上で食ってみた。

つくだ煮にしたらちょっとグニョグニョしたキノコって感じだったけど、油と砂糖としょう油で炒めたら思いのほかうまくなった。キノコ丼にしたら、食感だけでなく風味も肉っぽさが増した。

2〜3時間後に胃のあたりが一時的にムカムカした。毒抜きが不十分だったかなと心配したけど大丈夫だった。
もうちょっと色をつけて「肉茸丼だよ」とか言ったら、知らない人は化かせるかもしれない。まだ材料は残っているので研究してみよう。来春はどっさりと採ってこよう。
フィンランドで人気がある理由に納得した。