台風の長雨が収まってようやく今シーズン初のキノコ観察ができた(2024年9月5日)。
場所は富士山五合目周辺。雨が上がった後だったので期待したものの、めぼしいキノコはショウゲンジとタマゴタケくらい。成果はぱっとしなかった。今回は珍しくお仲間に出会った。やはり「ショウゲンジとタマゴタケばかり。ハナイグチは一つだけ」と言っていた。やはりキノコの発生はイマイチだったようだ。


ちゃんと確認できたのは他にキノボリイグチ、ウラグロニガイグチ、キンチャヤマイグチ、ジャガイモタケ、ヒイロガサ、スギタケ、ナギナタタケ、ホコリタケ、それにベニタケ類くらい。

観察が主な目的だけど、いくらかは採る。問題は持ち帰ってどうするかだ。その日のうちに食べるか、作り置きできるものに調理するか、乾燥させて長期保存するか…採る前に判断を迫られる。それを怠って、勢いで採りまくると後で泣きを見る。このへんはかなり学んだ。
タマゴタケのように痛みが早い物やヌメリのある物は、その日のうちに処理しなければならない。下ごしらえは面倒くさい。量が多いとうんざりする。この日、出会った女性は「ショウゲンジは大きいのは採らない。小さければ切らなくていいから」と言っていたので、かなりの手練れとお見受けした。
ショウゲンジなら調理法はいろいろあるだろうと考えて、いくらか確保した。タマゴタケは一度は見送ったものの状態の良いものがいくらかかたまっていたので思わず採ってしまった。
別の場所でも幼菌を採った。しかし、柄の基部にツボがない! よく見ると柄にダンダラ模様がなく、少しねじれた繊維状だ。ツバもない。危うく間違えるところだった。このキノコはヒイロガサっぽいので食っても大丈夫だったとは思う。とはいえ、欲に目がくらんで冷静さを欠いたのは反省点だ。

小富士周辺では砂礫に埋もれたキノコを見つけた。地下にできる菌根菌のジャガイモタケらしい。見た目はジャガイモそっくりだけど食毒は不明。大きさは、大きめの山芋のムカゴと言ったところだ。図鑑には中身は白色とあったけど、少し黒っぽかった。



キノボリイグチは採れたけど、お目当てハナイグチはなかった。よく見かけたヤマイグチ類は、味の印象が薄かったのでパスした。


自制していたつもりでも、ずいぶんな量を採ってしまった。結局今回もどう料理するか考えなし。帰宅してから少し落ち込んだ。めんどくさくなったので、洗って虫抜きしたら適当な大きさに切って麺つゆと砂糖で煮物にした。これなら数日は保存できる。タマゴタケのだしが効いて味もまあまあだった。

後日、素麺にかけて食したら、かなり美味しくて驚いた。タマゴタケの旨味とショウゲンジのシャキシャキした食感とキノコのとろみがうまく馴染んでいた。しょぼいキノコのくせにボリューム感もあった。
これまでは、それぞれ単体でキノコの特徴を味わうようにしてきたけど、雑キノコはごっちゃにした方が美味しいのかもしれない。作り置きして、さまざまな料理に使える。これがポピュラーなキノコの利用方法だと知ってはいたけど、そのよさを再認識した。