仙人鉱山の山菜野宿は春の恒例になっているが、そろそろ趣向を変えたいと考えた。これまで拠点にしていた北上側から西和賀側も調べてみようと思い立ち、11月24日に探索した。
北上線のゆだ錦秋湖駅で下車し、国道107号経由で鉱山跡を見て和賀仙人駅まで歩いたものの、鉱山探索は全くの空振りに終わった。そんなわけで熊肉が唯一の話題なのだけど、決してグルメ紀行ではない。
ゆだ錦秋湖駅を降りると激しい雨。なのに、太陽はしっかり出ている不思議な天気だ。ふと前方を見ると見事な虹が出ていた。あわてて写真を撮っていたら、雨がやむと同時に虹も消えてしまった。残念。

国道は従来、錦秋湖の北側を通っていたが数年前の台風による土砂崩れで天ヶ瀬橋を通ってダム湖の南側へと迂回し、仮設橋で北側に戻るルートに変更されていた。その仮設橋を渡ろうとしたら、係員に止められた。徒歩で渡る場合は付き添いが必要ということで、5分くらい待って係員と一緒に渡った。
理由を聞いてちょっと驚いた。仮設橋には歩道がない。紅葉の時期など観光客が押し寄せて危険な状態になったので橋の管理者が安全対策を取ったという。橋の中央まで行って写真を撮り、戻ってくる人がほとんどだそうだ。「日本一長い仮設橋」だそうで、写真の名所になっていらしいが特別に紅葉がきれいというわけではない。観光客の考えていることはよく分からない。

車の行き交う国道を延々と歩いてようやく道の駅錦秋湖に到着。ちょうどお昼時になったのでレストランに入った。ここは熊カレー、熊そば、熊鍋定食など熊肉メニューが充実していている。食べたのは「熊そばセット」だ。

ソバの上に黒っぽい熊肉が数切れ乗っている。味も香りも特段の特徴はなかった。下処理がしっかりしてあるのでクセが抜けているのだろう。ただし、獣っぽいもわっとした油のコクは残っていた。これが熊か。以前、山友が熊料理の感想を「何を食ってもクマ~ッという感じ」と話していたけど、その気持ちがわかった。熊メニューは素材の供給が追い付かず先着5食とあったのに、あんまり食べている人がいなかった理由も理解できた。でも、次の機会があれば熊鍋定食だな。付け合わせのエゾニュウのみそ漬けは絶品だったことも付け加えておく。

さて、熊パワーの補充で気合入りまくりで探索を始めた当楽沢は、営林署がお目当ての林道を進入禁止にしていた。他のルートも探ってみたが無理っぽかった。転石を見る限り、ここに鉱床はなさそうで、そもそも見当違いだったようだ。道路に戻って対岸をみると荒々しい露天掘りの跡をさらす金肌鉱床が見えた。やっぱりこちらが本命かな。

さて、来春はどうしたものかな。